能登地方で見られるキリコを、ひとくくりに能登キリコと総称していますが、その形や装飾はそれぞれ違います。 自分たちの地区のキリコを能登で(日本で)一番に仕立てるために、大きさにこだわったり、豪華さ、優美さ、勇壮さ、機動性…他の地区にはない個性と魅力を競ったためと思われます。

祭りの主役である神輿は、全国的に見ても似通った形状であり、長い年月の中で大きく変化することなく受け継がれて来ましたが、氏子たちが思い思いに作るキリコは千差万別で、時代の影響も少なくありません。 「担ぐ山車」と呼ばれたキリコですが、巨大化が進むにつれ、車輪をつけるようになった物もあります。

笹キリコ
袖キリコ
能登キリコは以下のような種類に分類されます。

■笹キリコ :キリコのルーツ。現在では輪島の子供用キリコとして残る。
■レンガク :大きな直方体。文字が書かれるのみ、装飾はなし。
■竹キリコ :素材に竹を使用。(一般的には档=アテ・アスナロが好まれる)
■武者絵キリコ :胴体部分に武者絵が描かれたもの。
■提灯キリコ :正面に多数の提灯が飾られたもの。
■短冊キリコ :無数の色とりどりの短冊が飾られたもの。
■袖キリコ :青森ねぶたに似た曲線の形。着物の袖に似ていることから。
■額キリコ :胴体上部の張り出た行灯が額のように見えることから。。
■人形キリコ :正面に毎年趣向を凝らした人形を飾りつける。
■旗キリコ :のぼり旗に厚みを持たせ、直方体に仕上げた形状。
■御幣キリコ :御幣に厚みを持たせた形状。
■高欄キリコ :朱塗りの高欄付きの台がつけられたもの。




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